aoki*LOG
aokiのブログ
年度末はいつもドタバタ忙しく。
特に後半は現場の職人はかなりハードとなります。
工場の製作する側でさえこの時期は
残業と休日出勤が増えます。
今年は特に普段より大きくて重量のあるものや
手間のかかる仕事が多かったので
みんないつもより大変です。
↑写真は建具です。コレを17枚くらい製作。
下部半分くらいには強度のため12ミリのコンパネを
下地に使っているため結構な重量となりました。
設計士さんのデザインで上下の真ん中に目地をつけ
そこへ紐を巻く計画です。
高さは2メートルまで無かったのですが、
幅が1.3メートルを超えるサイズだったので
機械に収まらず…治具を作ってハンドトリマで
真ん中に目地を掘る作業をしてもらいました。
(私は違う建具を製作していたので
他の人が作ってます。)
私は運ぶのを手伝ったり、
鍵や取手など、仕上げ部分の担当でした。
このあと取手や鍵など加工〜塗装を経て目地の中に
紐を巻き入れ完成!
完成写真はありませんが、、、
真ん中の紐が良いアクセントになった
素敵な建具となりました。
松江木工所の仕事納めは26日でしたが、
納期の迫った仕事が山積みのため
少々延長しました。
現在製作中なのは、杉の建具の製作。
框の建具で上部はガラスで下部に
板がはまる建具です。
今回は下部の板の製作です
木材屋さんから来たままの状態の杉
(いつも使いにくい木の芯に近い部分の木材が
最後の方に残る…)⇩
⇧分かりにくいですが板の中ほどに節がたくさん
あります。
厚み4.5cm 長さ4.5mくらいの板。
杉とはいえ重い、、
板を引きずりながらも運び(;^△^)
(1) 長さ5等分に切断(節などがあるものは捨て)
さらに予定寸法+5,6mmの巾に切る。
実際はこの2倍近い量を削りました。(,,-_-)
(2) 手押かんな盤で基準になる直角を削り出して
(3) 自動かんな盤で水平に削り
(4) 昇降盤で半分に割る
(幅が広いため2回に分けて割る)
⇧写真の下の部分の板は割った後のものですょ
(5) 自動かんな盤で決まった板の厚みに削る。
計300枚近くの板を作りました…が
そのうち50枚くらいは節などあり
使えそうにありませんが( ノω-、)
予定枚数は確保できたので一安心。
今年最後の仕事はそんなこんなで
ぽかぽか晴れの中終了できました。
この後は超仕上げ鉋をかけて
建具本体の溝の幅に厚みを合わせる。
建具自体の幅によって板の巾も色々変わるので
それぞれの巾に切ってから
板に実加工をしていく予定です。
それではまたお会いしましょう((ヾ(-ω-。)
良いお年を。

【ブログ 著者】
青木 ゆうこ