2021年03月02日重量級

年度末はいつもドタバタ忙しく。

特に後半は現場の職人はかなりハードとなります。

工場の製作する側でさえこの時期は

残業と休日出勤が増えます。

今年は特に普段より大きくて重量のあるものや

手間のかかる仕事が多かったので

みんないつもより大変です。

巨大

↑写真は建具です。コレを17枚くらい製作。

下部半分くらいには強度のため12ミリのコンパネを

下地に使っているため結構な重量となりました。

設計士さんのデザインで上下の真ん中に目地をつけ

そこへ紐を巻く計画です。

高さは2メートルまで無かったのですが、

幅が1.3メートルを超えるサイズだったので

機械に収まらず…治具を作ってハンドトリマで

真ん中に目地を掘る作業をしてもらいました。

ジグ

(私は違う建具を製作していたので

他の人が作ってます。) 

私は運ぶのを手伝ったり、

鍵や取手など、仕上げ部分の担当でした。

ミゾ

建具

このあと取手や鍵など加工〜塗装を経て目地の中に

紐を巻き入れ完成!

 

完成写真はありませんが、、、

真ん中の紐が良いアクセントになった

素敵な建具となりました。

2020年12月29日仕事納め

松江木工所の仕事納めは26日でしたが、

納期の迫った仕事が山積みのため

少々延長しました。

 

現在製作中なのは、杉の建具の製作。

框の建具で上部はガラスで下部に

板がはまる建具です。

 

今回は下部の板の製作です

木材屋さんから来たままの状態の杉

(いつも使いにくい木の芯に近い部分の木材が

最後の方に残る…)⇩

粗木

⇧分かりにくいですが板の中ほどに節がたくさん

あります。

厚み4.5cm 長さ4.5mくらいの板。

杉とはいえ重い、、

板を引きずりながらも運び(;^△^)

 

(1) 長さ5等分に切断(節などがあるものは捨て)

   さらに予定寸法+5,6mmの巾に切る。

切る

実際はこの2倍近い量を削りました。(,,-_-)

 

(2) 手押かんな盤で基準になる直角を削り出して

かねの

 

(3) 自動かんな盤で水平に削り

かねのて

 

(4) 昇降盤で半分に割る

(幅が広いため2回に分けて割る)

割る

⇧写真の下の部分の板は割った後のものですょ

(5) 自動かんな盤で決まった板の厚みに削る。

 

計300枚近くの板を作りました…が

そのうち50枚くらいは節などあり

使えそうにありませんが( ノω-、)

予定枚数は確保できたので一安心。

今年最後の仕事はそんなこんなで

ぽかぽか晴れの中終了できました。

 

この後は超仕上げ鉋をかけて

建具本体の溝の幅に厚みを合わせる。

建具自体の幅によって板の巾も色々変わるので

それぞれの巾に切ってから

板に実加工をしていく予定です。

 

それではまたお会いしましょう((ヾ(-ω-。)

良いお年を。